ユダヤ人迫害の背後にはサタンがいるが

サタンは、イスラエル:ユダヤ人を滅ぼそうと狙っている。神が、イスラエルを特別に選び、愛しておられるから、そしてユダヤ人がイエスを信じてその名を呼び求める時、イエスの再臨が起こるからだ。だから、サタンは多くの国々や勢力、また個人を用いてユダヤ人を迫害してきた。 聖書時代のエジプトやハマン、またアンティオコス・エピファネス、そしてローマ。キリスト教が成立すると、残念なことに教会が率先してユダ…

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大河ドラマ『べらぼう』:神と人との逆転

NHK大河ドラマ『べらぼう』を観ている。第一回目で街が大火事になり、焼けそうになる稲荷神社で少女たちが「お願いかなわなくなっちゃう!」と狐像を運び出そうとしている。それを見つけた主人公の重三郎は、「いや、神様だろ……」と呆れながらも、「焼けなきゃいいんだろ!」とばかりに像をドブの水中に投げ入れる。そして神社の祠を背中に負って、運び出すのであった。以後、作中で重三郎が神社に願かけに来る時は、自分が…

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福音派の聖書の読み方に対する批判の実例

岩城聰著『鳥瞰するキリスト教の歴史』(ベレ出版)を読んだ。キリスト教の通史であるが、一般史に関する記述も多く、その枠組の中でのキリスト教の位置づけがわかるようになっている。平易な語り口で読みやすかった。著者が聖公会の牧師であるためイングランド国教会・聖公会の記述が詳しいが、それがまた貴重である。 一方、「信徒以外の方にも理解していただけるように、できるだけ客観的な記述を行うように心がけま…

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ヤフコメのやりとりを巡る体験

ヤフーニュースに、イスラエル人質解放に関する記事が出ていた。それに付されたコメント欄に、クリスチャンと思われる人物から、旧約聖書を引き合いに、ハマス批判と日本はイスラエルに寄り添うべきだとする意見が投稿されていた。私は共感を覚えたので、同意の旨と「イスラエルを祝福する者は祝福される」との原則を書き送った。何回かやりとりがあったが、置換神学の誤りや日ユ同祖論への批判など、共有できる話題がたくさんあ…

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聖書の読み方と置換神学

イスラエルを祝福する信仰への批判として、「旧約聖書を強調し過ぎている。旧約聖書は、新約聖書の光で照らさなくては正しく読むことはできない」というものがある。「旧約は新約に照らさなくてはならない」というのは全くもって同意する。しかし、逆に私は問いたい。「あなたたちは旧約聖書を軽視し過ぎていませんか?」と。繰り返すが旧約を理解するには新約の光に照らす必要がある。だが一方、新約を正しく理解するには、その…

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イスラエルの栄光なるイエス

ルカ2:22〜38、シメオンとアンナの箇所を読んだ。この箇所には、「イスラエル」とか「エルサレム」とか、ユダヤ人を象徴する語が複数回登場するので、これらがキーワードだと思った。 「イスラエルの栄光」(32)と呼ばれるイエスによって、万民の中から救われ(31)、啓示の光を照らされた異邦人(32)として、私は、イスラエルが慰められること(25)と、エルサレムの贖い(38)を待ち望む。「イスラ…

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餅をきっかけに日ユ同祖論を考察する

正月だ。正月と言えば餅である。私は餅が大好物だ。「一番好きな食べ物」と言ってもいい。最も好きな食べ方は、何も味をつけないで白いまま食べることである。いろいろな味をつけても旨いが、餅そのものが好きなので、素の味を味わいたい。 ところが最近、変化が出てきた。一番好きな食べ物の同列ぐらいにつぶあんが急上昇してきたのである。であれば、餅とつぶあんをかけ合わせれば更においしくなること間違いない。と…

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詩篇67篇〜異邦人の救いとユダヤ人の祝福〜

「どうか 神が私たちをあわれみ 祝福し 御顔を私たちの上に 照り輝かせてくださいますように。 あなたの道が地の上で 御救いが すべての国々の間で知られるために。(詩篇67:1〜2)」 詩篇67篇を読んだ。短い詩なのでぜひ直接聖書を確認してほしい。ここでは、「国々」「諸国の民」「地の国民」「地の果てのすべての者」、すなわち世界のあらゆる民族、異邦人(非ユダヤ人)が救われ、彼らの間で神がほめ…

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十字架はグロテスクのインフレーション

今、中山茂大著『旅人思考でイスラムと世界を知る本』(言視舎)を読んでいる。イスラム圏を中心に世界を旅した著者が見聞きした、一般市民の生の姿を描き出すショートエッセイ集である。1話につき1〜2頁という短さと、平易な語り口、そして内容のおもしろさからスラスラと読めてしまう。半分ほど読んだところだが、気になる記述が出てきたのでちょっと立ち止まってみた。 この著者、イスラム贔屓(信徒ではない)の…

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クリスマスと宗教改革

クリスマスは「イエスの誕生日」ではなく、実際は異教の偶像礼拝に起源がある……ということを知った時ひどいショックを受けた、という話は以前書いた。(「仮庵祭にイエスの降誕を思う」http://cavazion.seesaa.net/article/505285027.html 参照。)その時、「なぜ、聖書に根拠のない風習がことごとく否定された宗教改革で、クリスマスだけはその対象にならなかったのか」と…

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