教会の歴史の上に立つ聖書信仰

「聖書のみ」を信仰の土台とするのがプロテスタントの信条である。この「聖書のみ」を追求していった結果、「聖書に描かれた初代教会、すなわち一番初めのエルサレムのユダヤ人教会こそ、純粋な理想の教会である」とする一方、「4世紀にローマ帝国に公認され、国家の権力と癒着して以来のキリスト教は、堕落した、不純な教会である」考える人々がいる。そして、自分たちは、そのような不純なキリスト教の歴史を一足跳びにバイパ…

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聖像有無の歴史的背景

カトリックとプロテスタントの違いに、イエスや聖人の像を用いるか否かという点がある。カトリックの教会は、これら「聖画像」で装飾されているが、プロテスタントでは用いない。どうしてこのような違いが生じたのか。 かつて、キリスト教が世界に広まり始めた頃、ゲルマン人など文字を持たない民族に聖書をそのまま伝えるのは困難であった。それで、聖書の物語を文字を使わずに伝えるために、絵や像が用いられた…

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出自への誇りと日ユ同祖論

昔の武士は、己の出自を重んじていた。自分の家の先祖がどの一族に属していたかを誇りとしていたのである。特に名門とされたのが、いわゆる「源平藤橘(げんぺいとうきつ:源氏、平氏、藤原氏、橘氏)」の四つだ。例えば室町将軍家の足利氏や信玄で有名な武田氏は源氏から別れ出た家だったし、鎌倉幕府を治めていた北条氏は平氏の出であった。 ところが、これらがすべて本当であるわけではない。むしろ、実際は低い身分の…

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