『「福音書」解読』を読んで

溝田悟士著『「福音書」解読』(講談社)を読んだ。マルコの福音書14:51~52に登場する(そして、他の福音書には登場しない)「亜麻布を脱ぎ捨てて、裸で逃げた若者」と、16:5に登場する「白い長い衣を着てイエスの復活を告げる若者」が同一人物であるとの仮説を検証することを通して、「福音書の構造を鮮やかに解き明かす一冊」である。 一般に、マルコ16で復活を告げた「若者」は、天使だと理解されている…

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エルサレムから出た福音

多くの民族が来て言う。「さあ、主の山、ヤコブの神の家に上ろう。主はご自分の道を私たちに教えてくださる。私たちはその道筋を進もう。」それは、シオンからみおしえが、エルサレムから主のことばが出るからだ。イザヤ2:3 イエス・キリストの福音のことばは、エルサレムから出た。多くの民族の救いの教えは、エルサレムから発せられた。(ルカ24:46~48、使徒1:8参照。)エルサレムから始まって広く世界に…

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北海道の山わさびはユダヤの苦菜だった

以前テレビ番組で、「北海道の人が好きな食材」として「山わさび」を紹介していた。緑色をしていて田で育てる「本わさび」と違って、色は白く、畑で栽培する。というか、山菜として野山にふつうに生えている。確かに私の亡父も大好きで、よく食べていた。すりおろして、しょうゆをかけて白いご飯に乗せて食べる。私もしばらく食べていなかったが、なつかしくなって、早速買ってきて食べてみた。辛いが、やはりう…

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