『潜伏キリシタンは何を信じていたのか』を読んで

宮崎賢太郎著『潜伏キリシタンは何を信じていたのか』(角川書店)を読んだ。「仏教を隠れ蓑として密かにキリスト教の信仰を守り通した(5頁)」とされる、いわゆる「隠れキリシタン」。著者はこれに異義を唱える。彼らは本当にキリスト教を信じていたのではなく、命がけで守ろうとしたものは別にあったのだと。また、「隠れキリシタン」という呼称についても、禁教時代の「潜伏キリシタン」と、明治時代の解教以降も従…

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クリスマスの祝福が子どもたちにあるように

クリスマスが終わった。子どもたちにとってはどんなクリスマスであったろうか。サンタクロースのプレゼントをもらった子どもたちも多かったであろう。楽しいクリスマスであっただろうか。 一方で、貧しさなどの故にプレゼントをもらえなかった子どもたちもいたはずだ。世界にまで目を向ければ、貧困に加え、紛争などのためにクリスマスどころではない子どもたちがたくさんいる。イスラム圏や共産国では、クリスマス自体を…

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中田重治と私~『中田重治とその時代』を読んで~

中村敏著『中田重治とその時代』(いのちのことば社)を読んだ。中田重治(なかだじゅうじ)は、戦前のホーリネス教会の指導者で、ユダヤ人(イスラエル)のために祈り支援するよう説いたことで知られている。その背景には、「日本人は古代イスラエル人の子孫である」とする「日ユ同祖論(本書での表記は「日猶同祖論」)」があった。また、キリストの再臨の前にはユダヤ人国家が再建されていなければならないとする…

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