『旧約聖書マンガジェネシスⅡ大洪水』を読んで

ケリー篠沢作、メイサルークシナリオ『旧約聖書マンガジェネシスⅠ天地創造』(いのちのことば社)を読んで、その感想文を数年前に書いたのだが(http://cavazion.seesaa.net/article/477142797.html?1598878350参照)、その後、続刊『旧約聖書マンガジェネシスⅡ大洪水』が出た。ぜひ読みたいと思っていたのだが、なかなか読む機会を得られず、今般ようや…

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『旧約聖書マンガジェネシスⅠ天地創造』を読んで

(2014年1月15日初出に加筆) ケリー篠沢作、メイサルークシナリオ『旧約聖書マンガジェネシスⅠ天地創造』(いのちのことば社)を読んだ。既刊「新約聖書1救世主(メシア)」(日本聖書協会)で世界的評価を受けたケリー篠沢氏が描く、創世記の世界。創世記と言っても、天地創造からノアの大洪水の直前までで一巻である。この箇所をこれだけの紙幅を使って描くというのは前代未聞だろう。しかし脚色に…

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人の思いを超える預言の成就

世界各地に離散していたユダヤ人たちがイスラエルの地に帰還して祖国を再建する。それが聖書の預言である。しかし、ユダヤ人たち自身は、必ずしもそれを願っていたわけではなかった。 多くの世俗的なユダヤ人たちは、むしろ離散先の国民として同化し、その地で暮らすことを願っていた。一方、宗教的なユダヤ人たちは、祖国再建は来たるべきメシアによって実現されるものであるから、人間がそれを働きかけることは神への冒…

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