一見反ユダヤ的な聖句の真意

聖書「テサロニケ人への手紙第一」2章15~16節には、次のように書かれている。 「ユダヤ人たちは、主であるイエスと預言者たちを殺し、私たちを迫害し、神に喜ばれることをせず、すべての人と対立しています。彼らは、異邦人たちが救われるように私たちが語るのを妨げ、こうしていつも、自分たちの罪が満ちるようにしているのです。しかし、御怒りは彼らの上に臨んで極みに達しています。」 ここだけ抜き出し…

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カンボジアについての思い出

ある本を読んでいたら、カンボジアのポル・ポト政権支配~内戦時代のことが書いてあった。私が「カンボジア」という国の名を知ったのは、幼稚園の時。お弁当の時間に先生がお祈りする(先生に教えられて子どもが祈るというスタイルだったかも知れない)のだけれど、その中で「食べるものがない国の人たちに食べ物を与えてください」という主旨の祈りがあった。その際、二つか三つくらい具体的な国名が挙げられていて、その一つが…

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ゴジラと日本人の神観

(2014年7月6日初出に加筆) ゴジラは日本人の神観をよく表している。 日本人にとっては、自然界の森羅万象そのものが、「神」である。「人知を超えた大いなる畏怖すべきもの」全般が、日本人の言う「神」なのだ。そして、そこにはキリスト教のような善悪の区別といった概念はない。日本の神は絶対的な正義でもなければ、絶対的な悪でもない。だから、ある時は恵みの神となって人間に幸いをもたらし、あ…

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