ユダヤ人迫害と患難期前携挙説論争

ディボーション(毎日読む聖書日課)でダニエル書11章後半を読んだ。終末に起こるユダヤ人迫害について書かれていた。知らなかったのだが、折しもイスラエルではホロコースト記念日を迎えるらしい。(この時期であることは知っていたのだが、ユダヤ暦に基づき毎年日付が変わるため、把握していなかった。)実は先日、キャロル・リトナー/サンドラ・マイヤーズ編『ユダヤ人を命がけで救った人びと―ホロコーストの恐怖に負けな…

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ウクライナ戦争の背景にある宗教問題

廣岡正久著『ロシア正教の千年』(日本放送出版協会)を読んだ。図書館で最初に借りたのは今回のウクライナ戦争が起こる前で(私は図書館では何冊かまとめ借りして、返却締め日に更新手続きを繰り返し、実質長期借りるというやり方をしている)、戦争を意識して借りたわけではなかったのだが、図らずも今のウクライナ情勢につながる内容であった。 タイトルどおりロシア正教の歴史を扱った本であるが、特に共産政権下で多…

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戦争をどう見るか

「戦争は絶対悪だ」「武器を取って戦うことは人殺しだ」という、それこそ原理主義に凝り固まって、防衛のため(すなわち、人の命を守るため)の武装や軍事行動さえも否定する人々が、日本のキリスト教界には多い。そういう人々は、今回のウクライナのように一方的な侵略を受けた時さえ武力の行使は悪だとして、抵抗を拒んでむざむざ殺されるのだろうか。周りの人々が敵に殺されるのを指をくわえて見過ごすのであろうか。 …

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