イエスを地上に送り出す役割を担ったイスラエル人

アドベント(待降節)の時期に入っている。イエスの降誕を祝うクリスマスを前にして、心備える期間である。 多くの教会の礼拝説教や、聖書通読誌のプログラムでは、キリストの降誕にまつわる聖書箇所が読まれる。その中でよく取り上げられる箇所のひとつが、マタイの福音書冒頭の「イエスの系図」だ。一見ややこしい片仮名の名前の羅列のようで、苦手に思う人も多いが、この箇所にも神からの色々なメッセージが込められて…

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イスラエルの役割は終わらない

イスラエル(ユダヤ人)には、神からの特別な使命が与えられている。イスラエルを通じて、世界は祝福され、救いを受けるのである。 イスラエルの地を舞台として、イスラエル人の手によって、神のことばである聖書は書かれた。救い主イエスは、イスラエル人の中から生まれた。 ある人々は、イエスの到来をもってイスラエルの役割は終わったと考える。そして、その地位は教会に置き換えられたとする。これを「置換神…

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クリスマスの起源をどう評価するか

2月11日は「建国記念の日」である。「建国記念日」ではない。この日は「日本が建国された日」ではなく「日本が建国されたことを祝う日」だからだ。実際に日本が建国された日はわからないので、神話で初代神武天皇が即位したとされている日に、建国を祝うこととされたのである。「記念の日」という表現にはそんな微妙な意味合いが込められている。 クリスマスも同じだ。クリスマスは「イエス・キリストの誕生日」ではな…

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