パウロ書簡の七教会

新約聖書には使徒たちの書いた「手紙」が収録されているが、その中で一番多いのはパウロの書いたものである。パウロの手紙は更に、教会宛のものと個人宛のものとに分けられる。 過日ある動画で指摘されているのを見て気づいたのだが、パウロの教会宛の手紙の宛先は七つある。すなわち、ローマ、コリント、ガラテヤ、エペソ、ピリピ、コロサイ、テサロニケの諸教会だ。 七つといういわゆる「完全数」になっているの…

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コリントの偽使徒と日ユ同祖論者の共通点

「コリント人への手紙第二」後半には、コリントの教会に入り込んだ「偽使徒」たちの教えから信徒たちを立ち返らせようとするパウロの、厳しくも愛に満ちたことばが記されている。その中でパウロは偽使徒たちを皮肉たっぷりに批判する。そこから、偽使徒たちはユダヤ人であり、「ヘブル人」「イスラエル人」「アブラハムの子孫」(いずれもユダヤ人の血筋を表す)という自分たちの血統を誇っていたことがわかる(11:22)。パ…

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シャナ・トバ!~よいお年を~

昨日(2023年9月15日)の日没から、ユダヤ暦5784年の新年が始まった。 ユダヤ暦は、聖書に記された神の天地創造を元年とする。その数値は、アダムの系図など聖書の記述から算出されたものである。もっとも、聖書にすべての数値が記録されているわけではないので、誤差はあるだろう。大雑把に見て6000年といったところか。 もちろん、進化論に立脚した現代科学が説く宇宙の歴史とは全く異なる。だが…

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