詩篇67篇〜異邦人の救いとユダヤ人の祝福〜

「どうか 神が私たちをあわれみ 祝福し 御顔を私たちの上に 照り輝かせてくださいますように。 あなたの道が地の上で 御救いが すべての国々の間で知られるために。(詩篇67:1〜2)」 詩篇67篇を読んだ。短い詩なのでぜひ直接聖書を確認してほしい。ここでは、「国々」「諸国の民」「地の国民」「地の果てのすべての者」、すなわち世界のあらゆる民族、異邦人(非ユダヤ人)が救われ、彼らの間で神がほめ…

続きを読む

十字架はグロテスクのインフレーション

今、中山茂大著『旅人思考でイスラムと世界を知る本』(言視舎)を読んでいる。イスラム圏を中心に世界を旅した著者が見聞きした、一般市民の生の姿を描き出すショートエッセイ集である。1話につき1〜2頁という短さと、平易な語り口、そして内容のおもしろさからスラスラと読めてしまう。半分ほど読んだところだが、気になる記述が出てきたのでちょっと立ち止まってみた。 この著者、イスラム贔屓(信徒ではない)の…

続きを読む

クリスマスと宗教改革

クリスマスは「イエスの誕生日」ではなく、実際は異教の偶像礼拝に起源がある……ということを知った時ひどいショックを受けた、という話は以前書いた。(「仮庵祭にイエスの降誕を思う」http://cavazion.seesaa.net/article/505285027.html 参照。)その時、「なぜ、聖書に根拠のない風習がことごとく否定された宗教改革で、クリスマスだけはその対象にならなかったのか」と…

続きを読む