大河ドラマ『べらぼう』:神と人との逆転

NHK大河ドラマ『べらぼう』を観ている。第一回目で街が大火事になり、焼けそうになる稲荷神社で少女たちが「お願いかなわなくなっちゃう!」と狐像を運び出そうとしている。それを見つけた主人公の重三郎は、「いや、神様だろ……」と呆れながらも、「焼けなきゃいいんだろ!」とばかりに像をドブの水中に投げ入れる。そして神社の祠を背中に負って、運び出すのであった。以後、作中で重三郎が神社に願かけに来る時は、自分が…

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福音派の聖書の読み方に対する批判の実例

岩城聰著『鳥瞰するキリスト教の歴史』(ベレ出版)を読んだ。キリスト教の通史であるが、一般史に関する記述も多く、その枠組の中でのキリスト教の位置づけがわかるようになっている。平易な語り口で読みやすかった。著者が聖公会の牧師であるためイングランド国教会・聖公会の記述が詳しいが、それがまた貴重である。 一方、「信徒以外の方にも理解していただけるように、できるだけ客観的な記述を行うように心がけま…

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ヤフコメのやりとりを巡る体験

ヤフーニュースに、イスラエル人質解放に関する記事が出ていた。それに付されたコメント欄に、クリスチャンと思われる人物から、旧約聖書を引き合いに、ハマス批判と日本はイスラエルに寄り添うべきだとする意見が投稿されていた。私は共感を覚えたので、同意の旨と「イスラエルを祝福する者は祝福される」との原則を書き送った。何回かやりとりがあったが、置換神学の誤りや日ユ同祖論への批判など、共有できる話題がたくさんあ…

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