参議院選挙で現役牧師当選

今回の参院選では、投票先に随分迷った。私は与党支持なのだが、比例区では意中の人物が特にいなかった。そんな時、あるYouTubeで、「K氏」という現役の牧師が選挙に出ることを知った。ただ、K氏は政治に関しては素人であること、野党の候補であること、そして憲法9条改正反対派であることから、私には支持できなかった。私は9条改正賛成派だからである。いくらクリスチャンと言えども、国政選挙なのだから、政策を見なければならない。私は、ほかの候補を検討した。

最初は元自衛官のある候補にしようかと思ったが、全く知らない人で、いまいちピンとこない。そんな折り、「日本イスラエル親善協会」顧問を務めているという、ベテラン女性候補をSNSで知った。もちろん改憲派であり、拉致問題などでも活躍してきたという。この候補にしようと決めかけたのだが・・・演説会の会場が連日神社、神社、神社。クリスチャンとしてはやはり切ない。ふと、K氏のスケジュールを見てみた。連日、教会、教会、教会。やはりほっとする。K氏にしようかな。でも、9条が・・・

そのことをSNSに書いたら「K氏は個人的には憲法改正反対だが、議員としてはあくまで党の方針に従うと表明している」との情報をいただいた。(注:K氏の所属政党は、野党だが、改憲には賛成のところ。)これで、私はK氏支持に傾いたのだが、まだ決定はしなかった。

そして選挙戦ももう終盤になった頃。K氏を紹介する別のYouTubeを見つけた。それを見て、私はやっぱりK氏には入れまいと思った。K氏は元外交官でもあるのだが、外交に関して、戦争犯罪を「謝罪」してゆくことを表明したからである。私は、日本はもはや戦争について謝罪してゆく段階ではないと思っている。

しかし、今さら他の候補を探し直すには時間がなかった。それに、日本のクリスチャンがどれだけ社会に影響を与えられるのか見てみたいとも思った。人口の1パーセント未満しかいないと言われるクリスチャン。しかもそのクリスチャンのすべてがK氏を支持しているわけではない。私の周囲(教会でもネットでも)ではK氏を積極的に支持する人は、はっきり言ってほとんどいなかった。それでも、もし、クリスチャンを支持基盤とするK氏が当選できたら・・・これは、正に神のみわざとは言えないだろうか。そしてそれは日本のクリスチャンにとって大きな励みとなるのではないか。私は、それを見たいが故に、K氏に投票することにした。

こうして迎えた投開票日。当日中にはK氏の当落は判明しなかった。私は、結果が気になって夢にまで見てしまった。夜中に目が覚めて、ネットで見てみたら、K氏は当選ギリギリぐらいのところまで追い上げていたが、なかなか結果がでない。こうして、K氏の当選確実が報じられたのは翌朝のことであった。

K氏がクリスチャンとして日本国のために尽くすことができるように、そのために神からの豊かな祝福と助けがあるように、祈りたい。


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