日ユ同祖論への疑問

いつも同じ話で恐縮だが、SNSで話題になっていたので、また書かせてもらう。「日本人は古代イスラエル人の子孫である」とする、いわゆる「日ユ同祖論」について。色々な意見があるが、私は、かつて深く傾倒していた身であるからこそ、この説には、警戒を覚えている。 有益な面がないわけではない。確かに、イスラエルやキリスト教に関心を持つきっかけにはなる。(私もイスラエル・ユダヤ人に関心を持つようにな…

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出自への誇りと日ユ同祖論

昔の武士は、己の出自を重んじていた。自分の家の先祖がどの一族に属していたかを誇りとしていたのである。特に名門とされたのが、いわゆる「源平藤橘(げんぺいとうきつ:源氏、平氏、藤原氏、橘氏)」の四つだ。例えば室町将軍家の足利氏や信玄で有名な武田氏は源氏から別れ出た家だったし、鎌倉幕府を治めていた北条氏は平氏の出であった。 ところが、これらがすべて本当であるわけではない。むしろ、実際は低い身分の…

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ヘブライ語を起源とする日本語?

日本人は古代イスラエル人の子孫であるとする、いわゆる「日ユ同祖論」に於いて、根拠のひとつとされるのが、「日本語にはヘブライ語に似た単語がたくさんある」というものだ。だがその多くは、はっきり言ってこじつけとしか思われないようなものである。 例えば今般SNSで話題になっていたのだが、ヘブライ語で「ジュース」のことを「ミツ」と言う。これは、日本語の「蜜」と意味も語感もよく似ているではないか、「蜜…

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