お月見と仮庵祭とクリスマス

今夜は「中秋の名月」(お月見)。そしてユダヤ暦では「仮庵祭(かりいおのまつり)」初日。これらはいずれも満月(太陰暦の15日)に当たるので、例年重なることが多い(ひと月ずれる年もある)。日ユ同祖論者の中にはこのふたつを関連付ける人もいる。イエスが実際に生まれたのは、12月の「クリスマス」ではなくこの時期であった可能性がある。だとすると、真の「きよしこの夜」はお月見の夜ということになる。

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クリスマスはイエスの誕生日でもミトラス神の誕生日でもなかった

12月25日(クリスマス)は、実際のイエスの誕生日ではない。この日は本来、ローマ帝国で流行した宗教「ミトラ教」の太陽神の誕生日であった、と言われている。子どもの頃から「クリスマスはイエスさまの誕生日」と信じてきた私にとって、それはかなりショッキングな情報であった。 そんなわけで、ミトラ教に多少の関心を持っていたところ、今回、井上文則著『異教のローマ ミトラス教とその時代』(講談社)という本…

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クリスマスと宗教改革

クリスマスは「イエスの誕生日」ではなく、実際は異教の偶像礼拝に起源がある……ということを知った時ひどいショックを受けた、という話は以前書いた。(「仮庵祭にイエスの降誕を思う」http://cavazion.seesaa.net/article/505285027.html 参照。)その時、「なぜ、聖書に根拠のない風習がことごとく否定された宗教改革で、クリスマスだけはその対象にならなかったのか」と…

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