「ウルトラ五つの誓い」をクリスチャン目線で読む

俳優の団時朗氏が亡くなった。『帰ってきたウルトラマン』で、ウルトラマンに変身する主人公の郷秀樹役を演じたことで知られている。ネット上には、早速追悼の記事やコメントが多数上がっている。 同作品の最終話では、人間としての郷秀樹は、怪獣ゼットンとの戦いで殉職したことになっているが、実際は生きていて、ウルトラマンに変身して「ウルトラの星」へ帰っていく。弟同然に可愛がっていた少年に、「ウルトラ五つの…

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ゴジラと日本人の神観

(2014年7月6日初出に加筆) ゴジラは日本人の神観をよく表している。 日本人にとっては、自然界の森羅万象そのものが、「神」である。「人知を超えた大いなる畏怖すべきもの」全般が、日本人の言う「神」なのだ。そして、そこにはキリスト教のような善悪の区別といった概念はない。日本の神は絶対的な正義でもなければ、絶対的な悪でもない。だから、ある時は恵みの神となって人間に幸いをもたらし、あ…

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ウルトラマンに込められたキリスト教的メッセージ

(2012年8月15日初出に加筆) 日本が世界に誇る特撮作品「ウルトラマンシリーズ」。ただの子供番組に思われがちだが、実は非常に奥深いメッセージ性を孕んでいる。その中には、キリスト教的なものもある。これは、「特撮の神様」円谷英二監督や、脚本で参加していた市川森一氏がカトリック系のクリスチャンであったことと無関係ではないだろう。ウルトラシリーズには、アロンとかペテロとかサロメ星人とか、聖…

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